キシリトールが虫歯予防に効くのはなぜ? その効果とは?


突然、強烈な歯の痛みを感じ、歯医者に行ったら虫歯になっていた……そんな経験のある方は非常に多いことでしょう。虫歯になると痛みから集中力がなくなり、仕事や学業に大きな支障をきたします。できることなら虫歯にならないようにしたいものですよね。

虫歯の予防といえば、テレビのCMで毎日のように放映される『キシリトール商品』でしょう。しかし、「本当に虫歯予防の効果があるの?」と疑問に思っている方も多いはずです。

そこで、今回はキシリトールの基礎知識を分かりやすくご紹介していきます。

目次

  1. キシリトールってどんなもの?
  2. キシリトールのさまざまな効果について学ぼう!
  3. キシリトール製品を購入する際の注意点!

1.キシリトールってどんなもの?

1-1.キシリトールとは?

キシリトールは、シラカバやカシの木からからとれる『キシランヘミセルロース』を原料に生成された『天然甘味料』です。多くの果物や野菜にも含まれており、キシリトール量の多い食べ物としてはイチゴやカリフラワーが代表的でしょう。イチゴもカリフラワーも100グラムあたり360ミリグラム前後のキシリトールが含まれています。また、人間の体内でも15ミリグラム程度とごく少量ではありますが生成されているそうです。

キシリトールの主な原産地であるフィンランドでは、多くの人が食後と就寝前にキシリトールをとる習慣を持っています。これは小・中学校での教育が大きいとされ、給食のときなどにキシリトールガムが配られるとのことです。

日本でもこの試みは行われ始めており、幼稚園など一部の教育機関でキシリトールガムが配られています。

1-2.キシリトールって本当に効果あるの?

キシリトールについて知ったら、今度はその効果のほどが気になることでしょう。世の中には科学的にその効果が実証されていないものや、過大広告されているものもあります。たとえば、エアコンに付いていることが多いマイナスイオン機能は、欧州ではオカルト扱いされているそうです。むしろ体に悪いのではないかという説もあり、今後日本でも対応が期待されています。

では、キシリトールはどうなのでしょうか?

世界で初めて行われたキシリトールの研究は今からちょうど40年前、1975年に行われました。それからキシリトールは徐々に注目されるようになり、1980年代以降には国連機関であるWHO(世界保健機構)が研究を主催するなど、さまざまな研究が行われています。となれば、多くの科学的データにもとづいた『結果』がうまれ、そしてその結果がキシリトールの有効性を証明しているのです。

キシリトールを使用すると最大80パーセントもの高い水準で虫歯を防ぐことが分かっています。また、キシリトールに加えフッ素が入っている歯磨き粉を使用すると、最大90パーセントまで高まるそうです。

1-3.キシリトールって安全?

キシリトールの効果が高いことは分かったら、今度はその安全性が気になってくるのではありませんか? いくら効果が高くとも発がん性などの危険があるのならば使用は避けたいですよね。

結論からいえば『安全』と断定できるでしょう。

キシリトールの安全性についてはさまざまな機関で研究されており、かの国連機関であるWHO(国際保健機関)も安全であると評価を下しています。その安全性から、アメリカでは1日にいくら摂取してもよい食品とされているほどです。また、30年以上前から点滴の輸液成分として使われていますが、何ら問題は起きていません。

むしろ、糖度が変わらないにもかかわらず砂糖よりも25パーセント近くカロリーが低いことを考えれば、体に良い食品といっても過言ではないでしょう。

2.キシリトールの特徴と効果について学ぼう!

2-1.虫歯の原因にならない

虫歯というのは虫歯菌が出す酸によって歯が浸食されていることをいいます。つまり、酸というのは歯にはあまり良いものではありません。最近は酸しょく歯というのも問題になっているほどです。

しかし、このキシリトールというのは食べても酸が発生しません。それどころか、酸を中和する働きを持っています。さらに唾液を出しやすくもしてくれますので、虫歯になりづらい口内環境を整えてくれるのです。

2-2.虫歯を予防し浸食を防ぐ

キシリトールは虫歯の原因となるプラークが歯に付くのを抑制し、さらに歯の再石灰化を促す作用があります。再石灰化とは歯の自然治癒メカニズムのことです。

さらに、キシリトールには虫歯の原因菌とされるミュータンス菌の活動を弱める作用もあります。虫歯に効果があるとされる甘味料にはソルビトールなどいくつかありますが、この『対虫歯菌能力』はキシリトール特有のものです。

3.キシリトール製品を購入する際の注意点!

3-1.含有率に気を付けよう

単純にキシリトール製品といってもその含有率は大きく変わってきます。キシリトールが入っていても含有率が低ければ効果は薄まってしまいますから、必ず成分を確認しておきましょう。

虫歯予防として使うなら、含有率は最低でも70パーセントはほしいところです。1番良いのは含有率100パーセントのもの。スーパーでは売っていないこともあるでしょうが、通販や薬局なら必ず手に入るでしょう。

3-2.キシリトール以外の甘味料が入っていないか確認しよう

キシリトールの含有率が高くてもほかの甘味料が入っている場合は避けるようにしましょう。せっかくキシリトールで口内環境を整えても、虫歯の養分となるショ糖(砂糖)が含まれていては意味がありません。また、ショ糖ではなく『アセスルファムK』や『アステルパーム』などの人工甘味料は発がん性があるのではないかと一部で指摘されています。

なるべくならショ糖も人工甘味料も入っていないキシリトール100パーセントのものを選びましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回はキシリトールの虫歯予防効果についてご紹介しました。

  1. キシリトールってどんなもの?
  2. キシリトールのさまざまな効果について学ぼう!
  3. キシリトール製品を購入する際の注意点!

キシリトールは虫歯予防、そして虫歯を遅らせる上で非常に効果的な食べ物です。ぜひ、虫歯になりやすいお子様に取り入れたり、自身のために取り入れたりしてみてください。キシリトールを食べて虫歯ゼロを目指しましょう。