【保存版】この痛みって虫歯? その痛みと治療法を6項目で徹底解説!


虫歯の痛みに襲われたとき、果たしてあなたはすぐに歯医者へ行きますか? まあ問題ないだろう、まだ平気だろうと判断し、「ひどくなったら行けばいい」となぜか問題を先送りにする方が多いことでしょう。
ですが、その選択で、一生付き合えたはずの歯が失われてしまいます。
虫歯になってしまったら放っておいても治りません。進行していくだけなのです。
この記事では、虫歯に対するさまざまな情報を載せていますので、今現在歯に痛みを感じている方も、治療を検討している方も、順を追って見ていきましょう。

  1. 虫歯の基礎知識
  2. 虫歯で歯が痛い! その原因と対策
  3. 虫歯じゃない!? 歯の痛みにひそむ影
  4. 歯痛の応急処置
  5. 虫歯で受診する目安
  6. 虫歯の痛みに関するよくある質問

この記事を読むことで、虫歯の知識を深め、治療するタイミングを判断できるようになることを願います。いつまでも食事を楽しめるよう、自分の歯は大切にしてくださいね。

1.虫歯の基礎知識

そもそもなぜ虫歯になるのか。この項では、虫歯のメカニズムと症状について触れていきますので、今後予防するためにも基礎知識を身につけておきましょう。

1-1.虫歯とは

虫歯を簡単に説明するなら、酸によって歯が溶ける病気でしょう(初期は痛みを発しない)。厚生労働省の調査から分かる統計で、日本は12歳児の時点で1人当たり2.4本の虫歯があるとされます。この結果は海外から見ても多く、その要因は、歯医者に行かないことに起因しているでしょう。海外では歯医者に保険が使えなかったり、定期検診が行われていたりと、お金もかかりますので自分の歯を大切にする風潮があります。しかし、日本にはその風潮がありません。

1-2.メカニズム

人の口内には300種類以上の菌が常に住みついており、それら菌の中で「ミュータンス菌」が虫歯の原因とされています。ミュータンス菌は糖分に反応して活発となり、粘り気のある「歯垢(プラーク)」を生成。菌の根城とも呼べるこのプラーク内で「酸」が作られ、酸を苦手とする歯は「エナメル質→象牙質→神経→根っこ」と徐々に溶かされてしまうのです。

1-3.原因

虫歯の直接的な原因は「歯磨き」ですが、ほかにも「食生活」が大きくかかわってくるでしょう。糖分を含む食事をすると、普段「弱酸性」である口内は「酸性」に変わり、歯のミネラルが溶け出す、いわば「虫歯になりやすい時間帯」を迎えます。朝昼晩の三食で済めばよいのですが、おやつなどの間食が多いとそのたびに口の中が酸性に…。
口の中が酸性になるということは、虫歯になるリスクが高まるということ。
「だ液」が口内環境を弱酸性に戻してくれます。ですが、寝る前に何かを口にしてしまうと、寝ている間はだ液の分泌が少ないので、虫歯にとっては絶好のチャンス! うっかり歯磨きを忘れてしまったならば最悪の状態でしょう。

1-4.主な症状

虫歯で痛みを感じたら、およそ進行していると見て間違いないでしょう。その度合いに応じてC0~C4の5段階(歯医者さんが診察するときに言う用語です)で判断されます。
初期段階のC0は、歯の表面「エナメル質」が少し溶け始めている状態で、その先C1でも痛みはほとんどありません。ですが、C2になるとエナメル質の下「象牙質」という柔らかい層に進行が及んでいるため冷たいものがしみます。C3になると神経に達するのでズキズキと激しい痛みがあり、C4になると歯の上部が全部溶けてしまい、根っこだけの状態に…。C4で神経が死んでしまうと痛みが消えます。ですが、ほぼ抜歯の道しかありません。

1-5.どんな人、どんなときになりやすいか

虫歯にかかりやすいのは、不規則な生活の方に多いでしょう。決まった時間に食事をせず、だらだらと間食が続いていると、前述した「虫歯になりやすい時間帯」が多い。そのため、それだけ危険性が高まります。また、夜間の仕事やストレスなどで口内が乾けば「だ液」がなくなってしまうのもNGでしょう。要するに、およそ身体に害とされるものは虫歯の原因になってしまいます。
ほかに要因があるとすれば、「歯並び」や「かみ合わせ」でしょう。歯磨きをする際にブラッシングしきれていない、違和感があって就寝中に歯ぎしりをしてしまう、というのも虫歯になりやすいポイントです。

2.虫歯で歯が痛い! その原因と対策

虫歯になるとなぜ歯が痛むのか。この項で詳しく解説していきますので、自分の歯に何が起きているのか、今後治療する際の参考にしてみてください。

2-1.虫歯の初期の痛みとは

虫歯の初期は、痛みが無い場合が多いでしょう。段階でいえばC0~C1に当たり、エナメル質が溶けているだけにすぎません。歯医者に通えば、フッ素を塗布して失われた歯の成分「カルシウム・リン」などを自然治癒し、痛みを伴わずに治療することが可能でしょう。ですが、超初期症状であれば、歯医者通いが必要無いこともぜひ覚えておいてください。酸で溶けた歯のミネラルを修復する特性が、だ液にあることは前述しましたが、この仕組みを「再石灰化」と呼び、作用によって超初期症状の虫歯なら治療が済んでしまうことがあります。
ただ、だ液の分泌が正常値であることが絶対条件ですので、仕事や日常でどうしても不規則な生活が強いられてしまう場合は、歯医者に行った方が賢明でしょう。

2-2.虫歯の中期の痛みは

虫歯が中期に及ぶと、エナメル質が完全に溶け、象牙質に虫歯が進んでいることになります。冷たいものがしみるなどの痛みを伴うでしょう。段階ではC2に当たりますが、この時点であれば比較的早い治療が可能です。主な方法としては、虫歯の部分を削り、詰め物をします。ですが、「最新医療」は患者さんの負担を極力減らすことに着目。神経近くの虫歯をあえて残し、そこに薬剤を塗布して詰め物をする。あるいは、削る前に薬剤で虫歯の部分を柔らかくし、痛みが生じないよう配慮します。

2-3.虫歯が進行した場合の痛みは

虫歯がC2より進行すると、神経に達するC3です。そのためズキズキと激しい痛みに襲われるでしょう。ここまで来ると、虫歯の部分を除去した後は「リーマー」と呼ばれる特殊器具を使って歯髄(象牙質の下)の中をきれいにする必要があるため、レントゲンを撮ります。また、歯冠部は虫歯に浸食されて形が崩れていますので、被(かぶ)せ物が必要でしょう。
すでにお分かりかと思いますが、治療は数日から1週間に及ぶことになります。

2-4.放置するとどうなるか

C3の虫歯を放っておいた場合、最終段階のC4へ進行してしまうでしょう。この時点では、もうほとんど歯の根っこだけで、神経が死んでいれば痛みはありません。ですが、治療は難しいケースが多いです。菌で神経の根っこに膿(うみ)がたまることがあり、菌が顎(あご)の骨に感染して「骨膜炎」が併発すると、顔が大きくはれてしまうことも…。
歯が少しでも残っていれば、被(かぶ)せ物ができる可能性はあります。しかしながら、C4まで進行しているとほとんど「インプラント」や「ブリッジ」で歯の機能を代替することになるでしょう。

3.虫歯じゃない!? 歯の痛みにひそむ影

歯が痛い=虫歯ではない可能性もあります。この項では、歯が痛む原因について、虫歯以外に考えられる病気を調べていきましょう。

3-1.歯の痛み、虫歯以外の原因は

虫歯以外にも、歯が痛む原因は多いでしょう。たとえば、歯にものが挟まっているだけでも、圧迫されて痛みを伴います。ほかにも、「親知らず」が手前の歯を押して激痛が走るときもあるでしょう。そして、歯医者に行っても見落としがちなのが「歯が折れている」状態。真っ二つに割れているなら一目瞭然(いちもくりょうぜん)ですが、レントゲンで撮っても「ヒビ」であると確認できない場合があるのです。

3-2.考えられる病気

上記以外、かつ虫歯でもないのに歯が痛む場合は要注意でしょう。
まず注意したいのが歯周病。歯茎がはれたり、出血したりするようであれば可能性があります。放っておくと骨が溶け、歯が抜けることもあるので早々に歯科医を頼りましょう。
次に気をつけたい症例として、歯が痛いと思っていたが、原因は歯じゃなかったというケースを説明します。上の奥歯に痛みを感じる「急性上顎洞炎」は、鼻の横にある空洞「上顎洞」に膿(うみ)がたまる症状。風邪を引いた後によく起こるようです。
また、頬(ほお)の当たりに痛みを感じるようであれば、「顎関節症」の疑いがあります。自分で痛みの元を探ろうとはせず、最寄りの病院にかかりましょう。

4.歯痛の応急処置

虫歯の痛みがあまりにもひどい場合、自分で応急処置をすることができます。ただ、あくまで歯医者に行けず、我慢できないときの対処ですので、応急処置だけで済ませてはいけません。

4-1.鎮痛剤

鎮痛剤でおすすめなのは、市販の第一三共ヘルスケア「ロキソニンS」でしょう。ロキソニンSは歯科で使われている鎮痛剤とほぼ同じ成分で構成されていますので、効果は折り紙付きです。ほかにも、眠くならないタイプのものや、妊娠中の方でも服用できる鎮痛剤も数多くありますので、薬局で薬剤師に尋ねてみてください。歯痛と伝えれば、理解してもらえるでしょう。

4-2.ツボ

効果が薄いように感じるでしょうが、ツボを押すことでも虫歯の痛みを和らげることができます。いくつかありますが、「手」と「顔」の場所からツボの位置を特定しやすい箇所をご紹介しましょう。
一つ目は手の甲。「合谷(ごうこく)」と呼ばれるツボですが、親指と人差し指の付け根を、内側に引き寄せるように強く指圧します。長めに押すのがポイントですね。
2つ目が「巨りょう」と呼ばれる顔にあるツボで、頬骨(ほおぼね)の最も高い位置の真下にあります。指の腹を使って強めに指圧するのがポイントでしょう。

4-3.食事

ここで述べることは、虫歯など歯が痛くて食事もままならないときにおすすめしたい情報です。なるべく歯を使わず、消化の良い食べ物でまとめていきましょう。
まず最も簡単なものとして「ウイダーインゼリー」や「野菜ジュース」など、歯を全く使わずに食べることができるものです。必要な栄養を押さえており、種類も豊富にあるので、普段は手を出していない人も歯が痛いときは試してみてください。
次に紹介するのは「豆腐類」です。卵豆腐でも構いませんし、豆腐でしたら舌の力ですりつぶすことが可能ですので容易に食事ができるでしょう。
基本的には、細かく調理すれば食べやすいです。しかし、無理をせず、「スクランブルエッグ」や「うどん」など、あまり顎(あご)の力を使わなくてよさそうなものを選ぶのが得策でしょう。

4-4.子どもや妊婦の場合

まず妊婦の方ですが、鎮痛剤を飲む際は、妊婦の方も飲めるタイプであることを要確認です。
ただ、妊娠中期であれば歯科で治療可能ですので、虫歯の痛みに我慢できなくなる前に受診しておきましょう。妊娠後期に入ってしまうと陣痛を起こす可能性があります。そのため必ず中期までに治療を終えておくことが欠かせないでしょう。
次いで子どもですが、鎮痛剤を飲むなら、大人用のものでも量を減らせば問題はないです。
ただ、アスピリンが入っていたら絶対に避けましょう。薬に不安な場合は、どこの歯を痛がっているのか確認し、その周りに食べ物のカスが詰まっていないか注目してください。子どもは乳歯が入り混じってデコボコした歯並びをしていますので、食べ物のカスが隣の歯を圧迫している可能性が高いです。上記の方法がダメだった場合、頬(ほお)全体を覆うように、痛い歯の上から「冷えピタ」などで冷やしましょう。

4-5.NG行為

虫歯の痛みがあるときやってはいけないのが温めることです。血流が良くなり、痛みが増すでしょう。温めるのではなく、必ず冷やしてください。また、食べ物のカスが詰まっていないか確認するのはよいのですが、程々にしましょう。いじりすぎると、温めるのと同様に血流が良くなり、痛みが増すことがあります。

5.虫歯で受診する目安

虫歯かな? と思ったとき、痛みが生じてなければ行かなくても良いのでしょうか? この項では、歯医者に行くタイミングについて触れていきましょう。

5-1.こんなときは歯医者へ

虫歯で痛みを感じなくても、「あれ?」と気づいたら歯医者に行くことをおすすめします。別に虫歯でなくとも、歯のクリーニングをしてもらえるため行って損ということはありません。初期段階で発見できれば通院も少なく済み、進行して神経に達した後では時間もお金もかかってしまいます。歯のメンテナンスと思い、数か月にいちどは歯医者にかかった方がよいでしょう。

5-2.症状

症状を感じるようになれば、すでに虫歯は進行しているケースが多いです。しかし、なかなか定期的に歯医者には来られないでしょう。ですので、ここでは、絶対に無視してはいけない症状を挙げていきます。
まずは「膿(うみ)が出ている」場合。
歯周病の可能性もありますし、炎症がなければ膿(うみ)はたまりません。
次に「歯が欠けた・折れた」場合。
虫歯が進行している証拠です。痛みがなくても、あるいは少し我慢したら痛みが和らいだ、という方も必ず歯科を受診してください。

5-3.痛みの程度

冷たいもの・甘いものにしみる程度でも、虫歯の痛みには変わりありませんので、歯医者に連絡しましょう。放っておくと、やがてズキズキとした鈍痛に変わっていきます。早めの受診・治療がおすすめでしょう。

6.虫歯の痛みに関するよくある質問

この項では、虫歯の痛みに関して寄せられる質問をまとめてみました。どれも聞かれることの多い内容ですので、参考にしていただけると幸いです。

Q.歯医者に行きたいのですが、痛くない治療はあるの?
A.症状の進行にもよりますが、最近は治療で患者さんに負担をかけないよう、さまざまな方法が採用されています。まずは最寄りの歯医者にご連絡いただき、症状を伝え、相談しながら治療のやり方を決めていくのがおすすめでしょう。

Q.時々歯がしみますが、別段困ってはいません。歯医者に行った方が良いですか?
A.今は市販の「フッ素」を使い、ご自身で「再石灰化」をしてしまう方もいらっしゃいます。ですが、気になるようであれば、いちど歯医者に来た方が良いでしょう。自分の歯が今どんな状況なのかが分かりますので安心できますよ。

Q.詰め物が取れてしまったのですが、もう痛くないので大丈夫でしょうか?
A.よくありません。詰め物があった箇所は治療が完了しているものの、虫歯になりやすい性質があります。早めにふさぐ必要があるでしょう。

Q.虫歯を治療してから歯ぎしりが止まりません。何かよい改善方法はありますか?
A.おそらく、かみ合わせが悪いのでしょう。手ごろな改善策としては、歯医者で歯型を取ってマウスピースを作成してもらいましょう。対応している歯医者が多くありますので、問い合わせてみてください。そのままにしておくと歯の表面がどんどん削れてしまい、健康な歯までも虫歯になりやすくなってしまいます。

Q.定期検診のような感じで歯医者に行っても良いのでしょうか?
A.もちろん構いません。歯磨きできれいにできていない箇所をお教えすることもできますし、もし虫歯があれば初期段階で治療できます。患者さんに歯のトラブルがないからといって嫌な顔をする歯科医はまずいないでしょう。ぜひ受診してください。

まとめ

いかがでしょうか? 虫歯は痛みを感じたら進行している証拠です。歯磨きのときにチックする習慣をつけ、違和感を覚えたら早めに受診し、治療を開始しましょう。余裕があるならば、年に2回でもよいので定期的に歯医者に行くと安心です。