歯茎・歯肉マッサージを解説! 顔痩せダイエットにもなる?


歯茎または歯肉をマッサージしたい方は、歯茎が痩せてきた・このままだと歯茎が下がると歯科医で言われた・顔がシャープになるって聞いた、などと動機はさまざまです。
歯周病・虫歯・口臭の対処法として、アンチエイジングの手段として良いと耳にします。ですが、果たして歯茎マッサージは本当に効果があるのか気になるでしょう。そこで、今回は歯茎マッサージについて、自宅で手軽にできる方法を併せてまとめてみました。顔痩せダイエットが気になる女性の方も、ぜひご覧ください。

  1. 歯茎の役割
  2. 歯茎マッサージの基礎知識
  3. 歯茎マッサージを始めてみよう!
  4. 歯茎マッサージと歯科について
  5. 歯茎のマッサージにかかわるよくある質問
  6. まとめ

歯茎マッサージの記事は4項目の構成です。歯茎のことがよくわからない方に合わせて、情報は1からまとめてあります。読み終わった方から歯茎マッサージに取りかかれますので順を追って見ていきましょう。

1.歯茎の役割

歯茎マッサージを知るなら、まずは歯茎について学んでおく必要があります。簡単なセルフチェックもご用意していますので、ご自身の状態を確かめてみてください。

1-1.歯茎のメカニズム

歯茎の役割を述べる前に、ざっと歯について解説します。前提として歯は骨ではありません。歯・骨・歯茎(歯肉と同義)から成り立っています。下記にそれぞれの名称を見ていきましょう。

【歯:食べ物を噛(か)む部位】

  • 歯冠:歯の見えている部分
  • 歯根:歯茎の中に隠れている歯の下部

【骨:歯を支えている部位】

  • 歯槽骨(しそうこつ)または支持骨:歯を包み込むように窪(くぼ)んでいます

【歯茎または歯肉:歯根と骨を守っている部位】

  • 歯肉溝:歯と歯茎の境目にある1mmの溝
  • 上皮付着:歯と歯茎がくっついている部分(上皮付着にて外部から侵入した細菌を好中球等で撃退します。いわば歯と骨を守る防衛ラインです)
  • 結合組織付着:歯茎と歯を繊維でがっちりと固定する強力な接着部位(歯茎の形をたもつことができるのも、この結合組織付着のおかげです)

さて、歯の構造は理解できましたでしょうか? 歯茎は歯と骨を守る役割を担っています。歯茎だけで分けると遊離歯肉・付着歯肉・歯間乳頭と別の名前でも大別でき、遊離歯肉は上記の歯肉溝、付着歯肉は結合組織付着のことで歯肉の大部分を占める部位です。歯間乳頭は上皮付着を指しており、歯周病にかかったとき真っ先に痩(や)せてくる部位となります。

1-2.歯茎の状態が悪い症状とは?

本来、歯茎はきれいなピンク色をしています。血流も良く、デンタルフロスを使って歯間を掃除してもまず出血しません。体が健康であれば口臭も気にならないです。
それでは、歯茎が悪い状態はどのような特徴を持っているのでしょうか?

  • 形がいびつに崩れている
  • 歯茎が白っぽくなってきた
  • 歯茎の位置が下がってきた
  • 口の中がネバネバして気持ち悪い
  • 食べ物を噛むと歯茎に痛みがある
  • 歯茎の色が充血して赤く腫(は)れている
  • ぶよぶよと腫れている(膿(うみ)が出る)
  • タバコのニコチンなどが原因で黒ずんでいる

歯磨きをして歯茎のすき間から血がにじみ出てくる場合は、歯周病の可能性が高いです。初期の歯肉炎であれば適切なブラッシングで改善可能となります。心当たりのある方は早めに対処しましょう。上記の項目に1つでも該当する方は、くれぐれも放置してはいけません。歯茎は歯の健康を如実に表しているため、口臭に始まり、細菌が歯槽骨に達して膿(う)んでしまえば「歯槽膿漏(しそうのうろう)」になってしまいます。最悪、歯が抜け落ちてしまうこともあるので要注意です。
歯が抜けると顔の形も変わります。

1-3.歯肉炎と歯周病について

現在、日本に住む大人の8割が歯周病といわれています。歯を失う理由の第1位でもあり、「歯磨きは虫歯予防」という風潮も、いずれは「歯磨きは歯周病予防」と子どものころから教えられても不思議ではありません。

  • 初期:歯肉炎
  • 中期:歯周炎
  • 後期:歯槽膿漏

歯周病は上記に挙げた3つの段階を踏んで進行していきます。初期の歯肉炎では歯茎が赤く腫れているものの別段違和感はありません。歯を磨くときに出血しますが、中期の歯周炎に比べると軽微なものです。歯周炎ですと「歯茎が下がる」「歯と歯茎の境目にすき間が見えてくる」といった目に見えてわかる症状が現れます。ですが、まだ歯が抜けるような前兆はありません。後期の歯槽膿漏に至ると歯がぐらぐらと揺れてしまい、根っこが見えることもあるでしょう。痛みもあります。歯槽骨に溜(た)まった膿も出てくるのでひどい口臭に悩まされ、歯槽骨が菌で溶けてしまうとポロリと歯が抜け落ちるわけです。乳歯ではありませんから二度と生えてはきません。

1-4.歯茎に悪い生活習慣とは?

歯茎または歯肉にとって1番の天敵はタバコです。タバコを吸うと毛細血管が収縮され、血行が悪くなります。歯周病の原因になり、症状を進行させる要因にもなり得るでしょう。スモーカーズ・メラノーシス症(歯茎や顔に黒または褐色のシミができる)を発現すれば口臭もきつくなります。タバコは歯茎の機能を著しく損なうと肝に銘じておいてください。
そのほか、生活習慣としては、

  • 口呼吸(口の中が乾燥し、口内を清潔にたもってくれるだ液の分泌量が減る)
  • 運動不足(体力低下により口内の虫歯菌が増え、歯茎が腫れる)
  • 夜中も起きている
  • 不規則な食生活
  • 過度なストレス

といった事柄が歯茎、あるいは口内環境に良くないとされます。「でも、歯磨きをしていれば問題ないでしょ?」というのは半分正解で半分は間違いです。歯茎にも血液が流れています。ストレスや不規則な生活で血の巡りが悪くなれば、いくら毎日歯を磨いていても歯茎は痩せていく可能性があるのです。

1-5.歯茎が健康である重要性

歯茎が痩せる、黒く変色する、または歯間がスカスカになると、一体どんな不具合があるでしょうか? まず気になるのは見た目です。人と話すときに自然な笑みを浮かべても、浅黒い歯茎がちらりとでも見えたら、どうしても不衛生な印象を持たれてしまいます。
また、意外なところでは力の入れ具合でしょう。噛み合わせによって力の出し方に癖が出るため、スポーツ選手の中には進んで歯の矯正をする人もいるのです。
そして、歯茎が健康であればいくつになっても自前の歯で食事を楽しむことができます。
ここで紹介するだけでも、印象・運動・食生活と、歯茎の健康をたもつ重要性がご理解いただけたでしょうか? 次項では歯茎の健康を維持する秘密をご紹介します。

2.歯茎マッサージの基礎知識

前項では歯茎の基本情報を押さえました。この項からは、歯茎のマッサージに着目して記事をまとめていきます。

2-1.歯茎マッサージとは?

歯茎マッサージは、厳密にいうと歯ブラシでマッサージするように歯と歯茎を磨くということです。毛先の柔らかい歯ブラシを使い、数分かけておこなうのが一般的でしょう。
とはいえ、今は指先を使った歯茎マッサージも多く紹介されています。シンプルに塩でマッサージする人もいれば、ハーブ・生薬といった成分で作られた専用ジェルを購入する方も多いです。ただし、1つ注意点を挙げておきます。歯茎マッサージは歯周病の改善目的ではなく、あくまで歯茎の健康をたもつにあたっての補助的な手段です。歯茎マッサージをすることで歯茎のトラブルがまるごと解決できるわけではありません。

2-2.歯茎のツボについて

歯茎には40以上のツボがあることをご存じでしょうか? ツボは唇と歯茎の付け根にあり、全身につながっています。適切にマッサージすることで、心臓や十二指腸といった臓器をはじめ、ひじ・目・鼻などの疲れも軽減することが可能です。

2-3.目的と効果

歯茎あるいは歯肉をマッサージすることで血行を促進できます。ストレッチや体操と変わりません。歯茎にも毛細血管・リンパ管が巡っており、歯茎マッサージで血の流れを良くしてあげれば不純物を外に出すことが可能です。また、口まわりで筋肉の緊張がほどけるとだ液の量も通常値に戻り、口内環境の改善が見込めます。

2-4.小顔効果もあるって本当?

口まわりの血行が悪いと老廃物が溜(た)まり、顔のラインがゆがむこともあります。あまり人と対面しない方は、表情も強張(こわば)っているでしょう。
歯茎マッサージで口まわりの血行が良くなれば老廃物を排出できるため、顔のむくみを解消でき、顔のラインを整えることができます。

2-5.こんな人におすすめ!

歯茎マッサージをすると歯茎が引き締まります。よって、特にタバコを吸う方、毛細血管が収縮しているのでおすすめです。そのほか、口臭が気になる方・口内になんとなく違和感を覚えている方はぜひ試してみてください。マッサージしたあとは思った以上にすっきりします。人前ではできませんが、スマホで遊んだあとやパソコン作業のちょっとした休憩時間にマッサージしてみてください。目の疲労も軽減できます。

3.歯茎マッサージを始めてみよう!

それでは、歯茎または歯肉のマッサージを実際に解説していきます。一体歯茎のマッサージとはどのようなものなのか、その実態を方法と併せて確かめてみましょう。

3-1.方法

3-1-1.歯ブラシでマッサージする場合

  1. 歯を磨いておきます(口の中を清潔にしてください)
  2. 歯と歯のすき間に歯ブラシの毛先を当て、小刻みに揺らしてマッサージします

3-1-2.指先でマッサージする場合

  1. 歯を磨いておきます
  2. 手を洗っておきます(つめの中まで必ず洗ってください)
  3. まずは歯茎全体をマッサージします(上・下の順序は問いません)
  4. ここからスタート! 人差し指の腹を使って円を描くように手前から奥へゆっくりと圧(あっ)してください(力加減はお好みです。軽く押す程度を推奨します)
  5. 歯茎を人差し指と親指でつまみ、もみほぐします(上・下どちらもやりましょう)
  6. ほおの内側に人差し指をひっかけ、横に「いぃー!」といたずら小僧よろしく引っ張ってください(ほうれい線を伸ばす・ほおを内側からなぞるイメージです)

3-2.いつどんなときに何分ぐらいやれば良いか?

歯茎マッサージは決まった時間に習慣付けることが肝心です。そのため、歯ブラシ・指先どちらの方法も入浴時を推奨します。「体を洗うついでに」という流れに組み込めるからです。基本的には1日1回が好ましいですが、

  • 朝起きると口の中が気持ち悪い
  • 最近だ液の量が減った
  • 口の中が渇きやすい

という方は毎食後の計3回実施してみてください。歯ブラシは1箇所につき20秒ほど指では20秒~1分ほどで構いません(お好みで増やしても良いです。しかし、やりすぎは禁物です)。
ちなみに、歯科医では指先よりも歯ブラシでのマッサージを推奨しているところが多いです。「歯を磨くついでに」と習慣付けやすいことが理由に挙げられます。

3-3.必要な道具

歯ブラシを使う場合は、毛先の柔らかいタイプを選んでください。【硬め】ではマッサージどころか、歯茎を傷つけてしまいかねません。そのほか、専用ジェルを使いたい方は、通販でも購入できるので調べてみてください。(薬用アモーラ)(マスティック&アロマ

3-4.注意点

歯茎マッサージをするとき、歯茎は滑りやすいため、つめの先で傷を付けないよう最初は注意してマッサージをしましょう。また、専用ジェルなど、自分にはどのような方法が合うのかわからないという方は歯科医に相談してみてください。

4.歯茎マッサージと歯科について

最後の項は、歯茎マッサージと歯科との関係についての解説です。わからないことは、どうぞお気軽に専門家までお問い合わせください!

4-1.歯茎について相談してみよう

歯科医院にもよりますが、審美歯科やホワイトニングなど、歯をきれいに見せる技術を歯科医は熟知しています。歯の定期検診をかねてでも構いません。一度相談してみましょう。

4-2.歯茎マッサージの実施について

歯茎マッサージをやっているか事前に医院へ確認してください。「ブラッシングの指導や歯茎マッサージについても教えてもらえますか?」と問い合わせれば問題ないでしょう。
今はマッサージだけでも予約可能な歯科があり、2000円前後で歯の定期検診と併せて歯茎マッサージをしてくれます。歯茎マッサージを実施している歯科では、およそ定期検診をかねていますので虫歯のチェックも抜かりありません。もちろん、尋ねれば歯茎のマッサージについて、マッサージを受けながら学ぶこともできます。

4-3.プロフェッショナルの口腔(こうくう)ケアとは?

口腔ケアは自分でやるセルフケア、そして、歯科医・歯科衛生士等の専門家によるプロフェッショナルケアがあります。専門的口腔ケアとも呼ばれ、

  • 患者さんに適したアドバイス
  • 食事における介護のアドバイス
  • 口内環境の維持・回復を目指した指導およびケア
  • 患者さんにはできない専門的な分野(歯石を取り除くなど)
  • トラブルを予防するための薬剤を紹介(患者さんに適した商品をアドバイスします)

といった専門知識をかみ砕いて教えます。1人ではケアできなかったところも専門家がチェックし、処置を施すのです。また、歯科治療はもちろんですが、プロフェッショナルケアでは栄養状態の確認をはじめ、認知機能の維持・食べることへの意欲向上を期待できます。

4-4.歯医者選びのコツ

歯科医を選ぶときは相性を確かめてください。短時間でスピーディーに終わらせてより多くの患者さんを治療するのか、事前に治療方針などを丁寧に説明して治療するのかなど、歯科医といっても院長の意向で方針は異なります。足を運ぶのが1番ですが、事前にホームページを調べてみてください。患者さん目線の医院はホームページにさまざまな情報を掲載しています。よろしければ当医院のHPを参考にしてみてください。クリニック内部の写真や治療内容などを掲載しています。
また、医療の講習会やセミナーに足を運んでいる、または患者さんに説明会を開いている医院は院長が勉強熱心です。歯科医院・クリニックを開いたらゴールではありません。目まぐるしく発展する医学を絶えず勉強し、患者さんにわかりやすく教え、最新の医療を見定めて取り入れていくことが大切なのです。

5.歯茎のマッサージにかかわるよくある質問

この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。
歯茎のマッサージについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.湯船につかりながら歯茎をマッサージしても問題ないですか?

A.全く問題ありません。むしろ、体を温めながらマッサージすることで歯茎の血行が良くなり、効果的だと思います。リラックスした状態であることが望ましいです。

Q.歯茎マッサージには歯間ブラシを使っても構いませんか?

A.はい、大丈夫です。歯ブラシと同様、歯と歯のすき間に当ててマッサージしてください。また、歯間ブラシにはサイズがあります。自分に合っていないサイズの歯間ブラシは無理に使わないようにしましょう。痛みを生じたら、なおのことです。

Q.塩で歯茎マッサージはしない方がいい?

A.効果があるという方もいますが、塩で歯茎をマッサージすることはおすすめできません。第一に歯茎を傷つけてしまいます。粗塩なんてもってのほかです。第二に水分を塩が奪ってしまい、ほおの内側など、口内が渇いて粘膜を傷つけてしまう可能性があります。

Q.今使っている歯磨き粉で歯茎マッサージしても大丈夫?

A.できれば専用のジェルを購入するか、通っている歯科に確認してみてください。歯茎マッサージに対応しているもの、あるいは成分に問題がないものでしたら構いません。ただ、市販で売っている歯磨き粉には、あくまで歯を磨くことに特化しているタイプもあります。そういった場合、歯茎を傷めてしまう可能性があるのです。

Q.歯茎マッサージをしていたら血が出てきました。

A.歯茎から血が出てきたときは、どこから血が出ているのか、どんな状態なのかを確認してください。もともと歯周病で歯と歯茎の境目から血がにじみ出てきている場合、怖がらずに血を出してしまいましょう(あくまで自然に)。歯茎も強くなります。ただ、マッサージをしたことで傷が付いてしまった際は、念のため最寄りの歯科医にかかってください。ばい菌が入ると化膿(かのう)してひどくなるケースあります。

6.まとめ

最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。歯茎・歯肉のマッサージについて解説してきましたが、早速今日から実践できそうでしょうか? 記事の内容は歯茎の知識満載ですので、知人・身内の方も歯茎マッサージに興味がある場合、ぜひあなたが教えてあげてください。ただし、歯茎マッサージは習慣付けることが肝心です。3日坊主とならないようにしてください。湯船につかりながらの歯茎マッサージは非常に効果的であり、実は、普通に歯磨きするときも温かい湯船はおすすめスポットとなります。
「歯を磨く→歯茎マッサージをする」という浴室での流れをぜひ採用してみてください。蒸気に肌をさらしながらおこなえば、顔痩せダイエットも効果倍増でしょう。